いつでも帰ってきてね、私たちの日常へ―――

手紙-ミレイ・アッシュフォード

ルルーシュ・ランペルージ様へ  
こんにちは、ルルーシュ。手紙なんて久しぶりね。 
『お元気ですか?』なんて、聞かないわ。私は元気よ。
 
みんなから手紙が届いてると思うけど、みんなも元気。 
シャーリーは本国で、彼氏ができたって。 
ニーナはロイド伯爵(私の旦那様よ!) に能力をかわれて、特派で研究に打ち込んでるわ。 
リヴァルも相変わらず。でも、彼女できたみたい。 
今度みんなで、同窓会をやろうって企画してるの。 
場所はもちろんアッシュフォード学園生徒会室! 
懐かしいわね、あれからもう3年。  

そうそう、私もようやく結婚したの。
家のための結婚とは言っても、なかなか決心がつかなくてね。 
でも、今まで散々渋ってたけど、大学まで卒業させてもらったし、もういい加減逃げてるのも悪いかなって思って。 
ロイド伯爵は、悪い人じゃないわ。たとえ、うちのナイトメア目当てでもね。 面白い人で、気も合うし。なかなかいい選択だったと思ってる。 
ま、仕事仕事でほとんど家にはいないんだけど。 嫌いじゃないわ。
自分の好きなことに忠実な人。

あのね、ルルーシュ 
私、あなたが好きだったわ 
あなたとナナリーを一生守っていきたいと思った 
でも、ごめんね 
守れなくて 
一番つらかったのは、あなただったのに 
でも、ありがとう 
私のつくった箱庭で笑っていてくれて 
偽りの平和に満足したフリをしてくれて 
ありがとう、ルルーシュ 
あなたのおかげで、いろんなこと頑張れた 
私、今でもあなたを愛しているわ 
だから、そこがイヤになったらすぐ私のところにいらっしゃい!  

いつでも私は、あなたの居場所になってあげる 
あなたはもう望まないでしょうけど、私はいつだって、あなたのために箱庭をつくるわ  

じゃあね、ルルーシュ。 また手紙書くわ 
同窓会にも、できれば来て欲しいけど 都合が悪いならしょうがないわね
でも、また開くから 5年後でも、10年後でも、ずっとずっと先でも 
あなたが来れるようになるまで、ちゃんと待ってるから 
いつか、来てね

ミレイ・アッシュフォード


−追伸− 
ルルーシュのそばにいるあなたへ 
私としてはあなたを許したくないけど、ナナリーが認めたからしょうがないわね 
ルルーシュを幸せにしてあげてね 
あなたがいるだけでルルーシュが幸せだって言うなら、私は身を引く 
だから守ってあげてね